LIFE LOG(数学教師の独り言)

数学教師/心理学と教育現場

自分の心理学の勉強をここにアウトプットしていきます。生徒との関わり方、先生の心の保ち方。一緒に勉強したい人用。一つ一つの記事は長いのでお時間あるとき、暇なときにでも読んでやってください。

自分の/相手の悪い癖を治す方法


スポンサードリンク

他人の悪い癖を治す方法

 

 

ここから書きたいのは癖を治す方法です。

しかし、自分のだけでは収まらず、相手の悪い癖を治す方法まで考えていきたいと思います。

 

自分の子どもや、生徒なんかに悪い癖を治させたいときに、どんな指針で向かっていけば良いか一緒に考えていきましょう。

 

 

ここで前提として押さえておきたいのは

習慣を身に付けさせる」よりも

悪い癖を直させる方がよっぽど難しい」ということです。

 

これを自分でも、他人でやろうとしてんだからさらに難しい、ということは言わずともわかると思います。

 

また

人に悪い癖を指摘される

というのはすごく繊細なポイントなのでとでも難しく、迷うところだと思います。

けれど、しっかりと指針を持った状態で進んでいきましょう。

「これは良い方向へ向かっているのだ」

と思うことが何よりも大事です。そして悪い癖を治したくて苦しんでいる子どもを救ってあげられるかもしれません。

 

 

 

 

前半は皆さんが悪い癖を治したいと思った時に役に立つテクニック。

後半はそれをパートナーに共有するためのテクニック

と言う2つのパートに分かれて書いていきます。

 

 

 

 

悪い癖を治すテクニック

良い癖をつけるにしも、悪い習慣を取り払おうと考えるときに1番大事な事は

パートナーがもっとも大切なポイントです。

 

West Chester大学での研究を紹介します。

習慣化するのが難しい習慣について様々なことを調べたものがあるのですが、

ここで調べたのは習慣化するのが難しいエクササイズの習慣になります。

 

運動は以下の2つの要素を兼ね揃えています

●まず習慣化されるのが難しい

●小さな理由で習慣をやめるのが容易になる

 

このような習慣化することが難しい運動について調べた研究です。

 

181人の男女を対象にしたものです。

対象者は

●ジムに契約してるけど週に1回程度しかジムに行ってない人

対象に行いました。そしてこの181人を

1つ目はジムに行くとお金がもらえるグループ

2つ目は競争させるグループ

3つ目は仲間を作ってともに頑張らせるグループ

の3つに分けました。

 

 

ここでどのグループがジムに行くという習慣が身についたと思いますか?

 

結果として

 

お金が出るグループ

ジムに通う人は週に2回程度になりました。つまりお金がもらえるという報酬によって習慣は強化されたということですね。

 

競争させるグループ

週に平均で大体2.5回ぐらい行くようになりました。つまり、習慣化の効果は報酬を与えたグループよりも競争させたグループの方が高かったということです。

 

仲間を作って頑張ったグループ

仲間を作るグループに所属している人は週に3回程度と、最も高い効果が出たそうです。

 

この研究結果はなかなか面白いことを示していて

 

報酬<競争<仲間

 

ということが習慣化に大事だということを示しています。

 

 

 

ここで基本として抑えておいてほしいことは、自分の習慣を付けるためには

 

報酬ではなく、誰か仲間を作って頑張ることが大切ということです。

 

なので、同じ習慣をつけようと努力している人のブログを覗いてみたり、ツイッターで報告をし合ったりと、工夫しながら習慣化することが効果が高いということですね。

ブログを書くことを目的としている人も、同じようにオンラインサロンや、ブログ仲間との交流などでモチベーションを保っている人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

他人の習慣を変えるためのテクニック

2013年のテキサス大学の研究です。

他人の悪い癖を直すためのテクニックは以下の通りです。

 

1.自分の悪い癖を直しているところを見せる

相手に直してくださいって言うときに自分も直してますよと声を見せるということがすごく大事。大体の場合は他人に言われたことで人の行動を変えるのではなく、他人の行動を見て行動を変えることが圧倒的に多いと言うことがわかっています。

なので相手を変えたい場合はワーワー言って変わろうとしてもらうのではなく、自分の行動を変えると言うことがすごく大事なことです。

 

教育現場でも、生徒に「何かこれをしなさい」「これは直しなさい」「こうしなさい」と言う場合に、先生自ら変わっていく努力していく姿を見せるとまたとても効果があると言う事ですね。

 

2.ショートゴールの設定

習慣を直すのが下手な人の特徴としては目標が抽象的、例えばテストで良い点を取るなど目標の立て方が上手でないと達成することが難しいことがわかります。

なので短くて具体的なショートゴールをいくつか設定してあげることが大事です。

例)テストで良い点を取りたいと言う目標

①テストに向けて何をすれば良いかと言うことを段階的に目標を定める

②テストに向かっての行動一つ一つ考えてあげる

これが大事です。何が大事かと言うと目標向かって何をすれば良いかと言う行動を自分で考えさせて決めさせるということが大切と言うことです。

そして、生徒と話しながら考えさせたいのは、その目標に対しての行動は様々な方法が考えられることを一緒に考えてあげて、1つの目標に対していくつかのアプローチがあるということがわかることもすごく大事です。

 

3.褒め方を気をつける

大人や先生はすごく結果を評価しないと言うことです。ちょっとだけでも良いので進歩したところ見つけてあげてそれを評価してあげるということが大事です。1日15ページ本を読むと言う目標があったとして、それを達成できなかったとしても、その「できなかった結果」を評価するのではなく、そこに至るまでの経過を評価してあげましょう。

 

 

「今までは全然読まなかったのに少しでもできるなったね」と褒めたり、

「上手く行かなかったのはこの行動がまずかったんじゃない?」と指摘したり、

途中を評価してあげましょう。

そして目標が達成できた場合も同様です。

習慣化するのに何が大事かと言うと報酬ではなくモニタリング

フィードバックをもらうということがすごく大事です。

 

 

(参考)固定マインドセットと成長マインドセット

固定マインドセット:自分は変わらないんだと言う程概念を持って

成長マインドセット:自分が変わっていけるんだ変わっていこうと思うことができる考え方のこと

 

褒め方として大事なのは「固定マインドセット」は強化せずに「成長マインドセット」を強化する。そんな褒め方をするということがポイント。



4.環境変えてあげる

悪い習慣のほとんどは悪い環境によって生み出されることがわかっています。

例えばタバコを吸うような環境にいると吸ってしまうが、タバコは絶対に捨てられないような環境に人を持っていってあげればその人は禁煙する確率がぐっと高まると言うこという例を挙げればわかりやすいでしょうか。

 

悪い習慣があったときに、その習慣をしてしまう背景にある環境や原因などを一緒に考えたり、タバコを吸いたくなるような原因が何なのか、ストレスが原因ならばそのストレスを排除するためにどうすれば良いのかということ一緒に考えてあげましょう。

そしてその原因が見つかったときにあなたはこれが原因でその癖をしてしまっていると言うことを伝えるのではなく非難するだけでもなく評価するわけでもなく単純にフィードバックを返してあげましょう。そうすることでその人は自分の習慣を客観的に見つめられるこれがすごく大事です。

 

5.サポートネットワークを見つける

自分の習慣を身につけるための研究でもありましたが、パートナーとの関係を良好に保つことが大事です。

TwitterでもニコニコでもYouTubeでもInstagramでもどんな媒体でも良いのでネットワークを作り、さらにそれをモチベーションを上げてもらえるようなネットワークとして捉えることがすごく大事。

ここでさらに、効果的なのは自分が失敗も共有するということができるとさらに習慣が高まるということがわかっています。

なので「ジムに行けなかった」とか「今日もサボってちゃった」とかそういったことを遠慮せずに吐き出してみることもすごく大事と言う形です。

 

 

 

 

以上、ここまで。

次回は悪い習慣をなくす研究を紹介した記事を書きたいと思います。

プライバシーポリシー お問い合わせ