朝活は嘘?やること無駄なことの話。+メールの時短術
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ここでは、2つの通説を覆していきたいと思います。
メールの分類はフォルダ分けから検索の時代
1つ目の話は、メールのフォルダでの分類です。
今はあまりないかもしれませんが、少し昔まで「メールを分類してフォルダ分けすることで仕事効率化」などのノウハウ本などがありました。みなさんの仕事場にも、もしかしたらそうやってせっせと検索している人がいるかもしれません。
それ、無駄です。
メールボックスをフォルダなどで分類分けするのはもう辞めましょう!
フォルダ分け→検索
にすることで約3倍も時間を短縮できることがわかっています。
もとになっているのは2010年でIBMなどが行った研究をここで紹介します。
345人の男女を集めて、生産性が本当に上がるのかを調べました。2つのグループに分けて、それぞれのグループがメールを探し出す時間の平均値を求めました。すると・・・
グループ①:分類分けするグループ メールを探し出すのに 57秒
グループ②:検索するグループ メールを探し出すのに 17秒
と、ここでかなりの差がでることがわかります。2010年の時点でもうこの差なので、10年経った今は、さらに検索技術が発達し、短縮化されることがわかります。
必死にタグをつけたり、分類するのはもうやめましょう。
そして、応用編ですが、仕事上のファイルに関しても同じことが言えると思います。
私の学校では、職員の仕事上での資料がGoogleドライブ上に一部あります。
ここで数学科の議題用紙にアクセスしたい場合を、2つの方法で調べてみました。
●中高教職員→数学科→2019年→議題用紙 とアクセス 40秒
●上の検索バーに「数学科議題用紙」と入力して検索 15秒
とやはり検索の方が圧倒的に速かったです。
この差が毎日、毎年積み重なっていくと、それだけで教員として差が生まれますよね。
慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、慣れてくると本当に早いですよ。
そして、Googleの検索技術の向上は目まぐるしく
●ファイルタイトル
●ファイルの中に書いてある文字
●写真の中に書いてある文字
にまで反応して検索結果を出してくれます。
なので、「あのファイルの名前なんだっけなあ」と忘れてしまっても
「音楽会に関する教員仕事割当のファイルだった気がする」
と思ったら「音楽会」と検索すれば、それらのファイルが出てきます。
みなさんもフォルダ分け→検索と習慣を変えていきましょう。
早起きは無駄?朝活は嘘?
早起きは生産性を高めるというのが、常識というか、世間の認識ですよね。私もそれを信じていた時期がありました。朝活とかも少し前から流行ってきてますね。
なぜこんなことが通説として定着したかというと、裏付けとしてこんな研究がありました。生物学者のクリストファーランドさんの研究で367人の学生を対象にした実験で「早起きの学生の方が生産性が高いということ」を発表しました。
しかし、これは学生のみを対象にした実験であったということでこんな別の研究があとから出されています。2011年にアルビオン大学は428人を集めて、全員のクロノタイプ(体内時計のタイプ)に分けて次の2つのテストを、様々な時間で実施しました。
(1)創造性のテスト
(2)問題解決能力のテスト
早起きが頭が冴えるのであれば、どんなクロノタイプにも関わらずに「早い時間に実施したテストの結果が高くなるはず」ですが、結果は人によってまばらになってしまったそうです。
そして、クロノタイプとテスト結果との相関はハッキリと見られて、
朝早い時間に活動的になるクロノタイプの人は、朝早い時間に実施したテストのスコアが高くなり、夕方に活動的になるクロノタイプの人は、夕方に実施したテストのスコアが高くなりました。
まあ、当たり前といえば当たり前ですが、何が大事かって自分をしることですよね。
ビジネス本などが「こうすれば良い」「このやり方が全てだ」とたくさんのことを言っていますが、結果として
自分に合った時間に活動することが、最も能力を発揮できる
ということを基本におきましょう。
「朝活は効果がある!」→「朝活は効果がある!(※注意!クロノタイプによる)」
というのが正しい認識ということですね。
(おまけ)クロノタイプについて
スリープ・ドクターのマイケル・ブレウス(Michael Breus)博士は、朝型夜型についての体質「クロノタイプ」には4つのタイプがあって、それぞれに理想的な日々のルーティンがあるという。
ブレウス博士はそれぞれのクロノタイプを「ライオン」「イルカ」「オオカミ」「クマ」と名付けている。
クマ
世界のほぼ半数の人がそうであるように、筆者も「クマ」。
つまり基本的に、眠りが深く、体内時計は太陽の動きに合っているということだ。
「クマ」にとって理想的な1日の始まりは、午前7時。起きたらすぐに高たんぱくの朝食をとり、カフェインの摂取は起きてから1時間半くらい待った方がいい。
仕事のある日は、午前中に集中力や注意力を最も必要とするタスクに取り組み、クリエイティブなタスクは午後まで取っておこう。
夕食は午後6時頃に食べる代わりに、その時間をエクササイズにあて、その後に軽めにとろう。ベッドに入る前に、ゆっくりリラックスする時間を持とう。
ライオン
ブレウス博士は、多くの人が「ライオン」に憧れているという。
自然に目が覚め、すぐに行動できるタイプだ。
しかし、実際には「ライオン」タイプの人々の多くが、1日の半ばでエネルギーが低下し始めることを嘆いている。
ブレウス博士によると、「ライオン」は目が覚めたらまず、その日をどう過ごそうか考える前に、食事と水分をとるすべきだという。
午前中は分析的なタスクに、午後はブレインストーミングや物書き、その他のクリエイティブな活動にあてるのが最も良い。エクササイズは朝すぐに行うよりも午後5時頃まで待ち、午後10時頃には寝る準備に入ろう。
イルカ
「イルカ」はうまく眠れないことが多く、しばしば不眠症と診断されているとブレウス博士は言う。
博士は、「イルカ」は朝起きたらまず、高たんぱくの朝食をとる前に、エクササイズすることを勧めている。午前中は、集中力を要する仕事よりも、ブレインストーミングや全体像を考えるような仕事にあてた方が良さそうだ。
エネルギーが高まる午後は、調べものやその他の集中力を必要とするタスクをこなすのに最も適した時間帯。
「イルカ」は、夕食をとってベッドに入るまで(午後7時〜午前0時頃)の時間を、スマートフォンやパソコンを閉じて、リラックスすることに使いたい。
オオカミ
「オオカミ」は典型的な夜型だ。つまり午前9時から働き始めるには、努力を要する。ブレウス博士は、「オオカミ」は午前8時頃に朝食をとり、外でからだを使うことから1日を始めるよう勧めている。
コーヒーは午前11時頃まで待とう。「オオカミ」の活動のピークは、基本的に1日の後半まで待たなければならないため、午前中は1日の過ごし方を計画したり、自身の考えをまとめることに使うと良さそうだ。
同僚と打ち合わせをしたり、上司に自らのアイデアをプレゼンするには、午後遅めの時間が最適。大半の人よりも自然とエネルギッシュになれる時間帯だからだ。夕食は午後8時頃まで待とう。
ただし、その際、アルコールは避けた方がいいだろう。午前0時頃の就寝の妨げになる可能性が。
[原文:A sleep doctor says knowing whether you're a 'lion,' 'dolphin,' 'wolf,' or 'bear' can drastically affect your productivity]
以上のことから、イルカ型やオオカミ型は朝活には向いていないことがわかる。
自分を正しく認識することが優先、そして、その先に朝活やそれぞれに合った仕事の仕方を実践することが良いでしょう。